名なしのスープの作り方

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それからはスープのことばかり考えて暮らした

著者 吉田 篤弘

発行所 暮らしの手帳社

平成18年8月16日初版
期待をしないこと

どんなスープが出来上がるかは鍋しか知らない。

鍋は偉い、尊敬の念をこめて洗い磨く。が、期待はほどほどに。

磨いた鍋は空のまましばらく置く。

すぐにつくり始めない。我慢をする。

空の鍋に何か転がり込んでこないものかと、ほどほどの期待をする。

しかし、すべては鍋に任せる。すると、鍋がつくってくれる。

冷蔵庫を覗き、たまたまそのときあったものを鍋に放り込む。

何でもいいが、好物のじゃがいもは入れておきたい。

もちろん、じゃがいもでなくてもいい。これは外せないというものを何かひとつ。

鍋に水を入れ、火をつけると、そのうち湯気がたつ。湯気もまた尊敬い。

換気を忘れないこと。窓をあけて、ついでに外の様子を見る。

晴れていようが、曇っていようが、雨だろうが、スープはどんな空にも合う。

それも偉い。

やがて、じゃがいもがくずれてとける。
じゃがいも以外の諸君も、そのうちにとけ始める。

とけて、我彼の区別がつかなくなったら、それで完成。

本当は完成などないが、まぁ、いいや

熱いうちに食すれば。

そして、冷めないうちに近所の誰それに。

あるいは、思い出される人たちに。面倒から、思い出すだけでもいい。

これをスープの冷めない距離という。

この距離を保のが、なかなか難しい。

その訓練のためにスープをつくるーというのはタデマエ。

ここに書いたことは全て忘れ、ただひとことを念じればいい。

とにかく、おいしい!
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by tokiiro201 | 2010-11-05 21:45 | 2010年


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